1日常生活と放射線
日常生活の中には、自然から受ける放射線と医療などで使用される人工的な放射線が存在します。自然から受ける放射線量は、日本では年間平均2.1ミリシーベルトで、人工的に受ける放射線量は、例えば病院で使用される胸のエックス線撮影では0.06ミリシーベルトです。これら日常で受ける放射線量は非常に少なく、健康に影響はありません。

2自然から受ける放射線
46億年前に地球が誕生したときから、宇宙や地球には放射性物質が存在しています。現在でも、宇宙からの放射線や空気、岩石、食物などの中に様々な放射性物質が存在し、私たちは常に自然から放射線を受けながら生活しています。

3場所によってかわる放射線量
自然から受ける放射線の量は、地域によって異なります。これは主に大地や岩石の違いによるもので、例えば「花こう岩」という岩石には、ウランやトリウム、カリウム40などの放射性物質が、わずかに多く含まれています。このため、東日本に比べ天然の花こう岩が多く分布している西日本のほうが、自然から受ける放射線量が多い傾向にあります。

4体内、食物中の自然放射性物質
私たちは食物に含まれる数種類の放射性物質からも放射線を受けています。代表的なものはカリウム40や炭素14です。(カリウムや炭素は必要不可欠な栄養素です。)体内に取り込まれた放射性物質は新陳代謝によって排出されるため、体内の放射性物質の量はおおよそ一定の値に保たれます。このように食物により体内に取り込まれた放射性物質からの放射線の量は、1年間に約1.0ミリシーベルト程度になります。

5放射線のいろいろな利用
放射線は、がんなどの病気の治療(放射線治療)や、レントゲン写真・CTスキャン、医療機器の滅菌などの医療分野で利用されています。また、自動車用のタイヤを強くするなどの工業分野、花やジャガイモの品種改良などの農業分野でも広く利用されています。放射線をうまく使うことで、私たちの生活に役立っています。

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